第44回山口県少年少女の船 体験感想文

<京都 平安神宮にて>

 

第44回山口県少年少女の船 体験感想文

 2018年3月27日に山口県を出発した第44回少年少女の船。

 親御さんの元を離れ、団員同士が力を合わせて協力し、お互いに支え合って、一人ひとりが大きく成長した姿で、再び山口県に帰ってくることができました。

 団員のみなさんが日本一周の旅の中でがんばったこと、感じたこと、たくさんの思い出を作文にしてくれました。その一部をご紹介します。

 

岩国市 小6 女

 私は班長だったので、班の低学年の全員を見てあげないといけませんでした。まず自分のことを終わらせて、それから班の低学年全員を見てあげないといけないので大変でした。でも低学年にやさしくしてあげると、自分に返ってくるので、一生懸命がんばりました。また、最初は副班長に頼れなくて、自分で抱え込んでいたけど、1回副班長に頼ってみると、手伝ってくれることが多くなって、私も楽になりました。また相談もお互いしやすくなって、班の雰囲気も良くなりました。

 

山口市 小6 男

 この旅を経て、ぼくは今まで考えたこともなかっためりはりをつける大切さ、がんばり、大変さを超えた先にある楽しさ、そして何より大切な仲間を大切に思える心を学ぶことができました。これからもずっとこの旅の経験を生かしていきたいと願っています。

 

山口市 小6 女

 私はこの船に乗って、友だちと意見を交えてより良いものする楽しさを知りました。「もう少しここはこうした方がいいよ」などのアドバイスを受けつつ一つ一つのことをみんなでがんばることの楽しさを私は初めて知りました。またオセロ大会の時、班の人たちが応援に来てくれてはずかしさとプレッシャーを感じたけど、とてもうれしかったです。そして私が困っていた時に班の人たちが励ましてくれたり、背中をおしてくれて、私を少しでも成長させてくれた班の人たちにお礼をしたいと思いました。

 

山口市 小6 男

 この船でできるようになったことは、お互い注意し合う事です。みんなで注意し合うと頭の中に残るので、注意しなければいけない時に、注意をできるようになりました。それから、人に頼まれたことは自分でやって、班のみんなでもやると達成感が増して、やり切ったと思うことが増えるので、すごく頼まれることが楽しかったです。

 

下松市 小5 男

 ぼくはこの少年少女の船に参加してよかったと思います。めりはりをつける、はずかしがらずに発表する、人と協力して学んでいく、ということを大切にしないといけないと分かったからです。これからは友だちにやさしく、自分に厳しく生きていこうと思いました。今まで、自分にやさしく生きてきたから、この旅で自分に厳しく生きていこうと思いました。

 

岩国市 小5 女

 この船は、班別活動は班長中心にみんなで活動します。でも意見が食い違うことだってあります。班長が困っていたら助けてあげるのが副班長の役目だと思います。そんな時は私ががんばって班全体を積極的にまとめるようにしました。私は学校ではリーダー的存在ではなかったので経験不足だからかまとめるのが難しかったです。でも班がきれいにまとまると達成感があって、とてもうれしくなるので一生懸命がんばりました。
 また今まで、船に乗る前は正直、他人に任せっきりで、自分は楽しい事ばかりして、自分のことなのにそっぽを向いて生活していました。でもこの船は荷物整理や就寝準備、貴重品管理などもほとんど自分でするので私にとっては少し大変な部分もありました。でも集団生活なので、他人に頼っていられないので自分のことは自分でするようにしました。
 それからあいさつの大切さも学びました。普段私たちはたくさんの方々の協力によって生活ができています。例えば毎日食べる食事を作ってくださっている人たち、いつも私たちに勉強を教えてくださっている先生たち、毎日働いて必要な物を買ってくれたり、私の面倒を見てくれている家族のみんな…考えれば考えるだけたくさんいます。そんな方々に日々支えられているので感謝の気持ちを伝えるために必要な「あいさつ」をしっかりすることで私たちの気持ちが伝わると分かりました。
 これらのことは私が社会人になっても大切なことです。この貴重な経験を生かしてより良い未来をつくっていきたいです。

 

山口市 小5 女

 私がこの船で学んだことは自分から考えて行動することです。これは私の目標でした。私は自分から何かをするということが、とても苦手で、学校でもできませんでした。でもこの船ではたくさん自分でやらなければならないので、はじめは友だちや指導員に声をかけてもらわないとできなかったけど、1日1日過ぎていくうちに、だんだんできるようになりました。「今こんな事をしたらいいのかな」「これをしたらみんな助かるのかな」など自分で考えて行動できるようになり、今では進んで動けるようになりました。この船に乗って学んだことを忘れず、これからも成長しつづけたいです。

 

山口市 小5 男

ぼくはこの船で成長したことがたくさんあります。特に低学年のお世話です。ぼくはお世話をするのがあまり得意ではありませんでした。でもこの船を通して低学年があぶないことをしていたら注意したり、教えてあげたりすることが前よりもできるようになりました。楽しかったドッチ―ボール大会は3位だったけど、みんなと協力してとった3位なので、ふつうの3位とはちがう3位でした。

 

岩国市 小5 女

 私はあまり時間を見なかったり、自分勝手な行動をすることがあります。この船ではそんな行動はしないようにしようと思いました。しかし自分のせいで班の集合が遅れた時はめいわくをかけて、くやしいという思いがでてきて、自分勝手な行動をするというような思いがなくなったということが分かりました。この船で一番成長できたことだと思います。健康の事にも気をつけました。運動、体操をしっかりして、朝、昼、夜のご飯もすべて食べるようにしました。そうすると1日船に酔うこともなく、けがもなく、健康に過ごせました。

 

山口市 小5 女

 私は小さいころから野菜が大の苦手でした。この少年少女の船で少しずつ食べられるようになりました。そうなれたのは指導員や班のみんなが応援してくれたからだと思います。もっと苦手なものを克服したいです。班で意見が食い違うこともあったけど、助け合えたのでこの班でよかったと感じました。

 

山口市 小5 女

 私がこの船で学んだことは高学年の人が低学年の人に気づかったり、優しく接したりすることです。私は一人っ子であまり下の学年の人に接することはありませんでした。しかしこの旅で、気づかったり、優しく接したりすると、低学年の人もうれしくなるし、高学年も優しい気持ちになることを学びました。

 

宇部市 小4 女

 私はこの船で何でもあきらめずにがんばりました。まず食事は見て、食べないと決めているものもありましたが、食べてみると意外においしかったので、あきらめてはいけないと思いました。それから発表です。少しつまずいてやりたくないと思っていましたが、やっぱりやってみて成功したので後悔もなく、うれしくて本当にあきらめたらだめだと改めて実感しました。それから班長やみんなの迷惑にならないように少し思いやりを持つようにしました。それは班長が用事でいないときに、重い荷物を班のみんなで持っていったことです。

 

山口市 小4 男

 ぼくが船で学んだことは、発表を自主的にした方が楽しいということです。指導員に言われてするより、自分から進んで手をあげて発表した方がすごくいい気分で発表できると分かりました。もう一つは、一人よりみんなの方が楽しいということです。ぼくはいつも学校で、一人でいろいろなことをしていたけど、たくさんの人と遊んだほうが楽しいことに気づきました。
 できるようになったことは、自分のことは自分でやることです。いつもお母さんに服をたたんでもらっていたので、たたみ方が分からなかったけど、たたみ方を知り自分でたためるようになり、整理も同じようにできるようになりました。自立して行動することもできるようになりました。

 

萩市 小4 男

 この船で学んだことは10分前行動5分前集合の大切さです。この船に乗る前はちょっと遅れても大丈夫だろうと思っていました。でもこの船に乗ってちょっとでも早くした方が、他の人にもめいわくをかけないで、はやく次の行動ができると学びました。2つ目はゆずりあいです。少し気を付けてみたら、もめごとが少なくなり、仲良く船の旅を楽しむことができました。3つ目はみんなで注意し合うということです。バスの中でみんなで話しているうちに、だんだん声が大きくなって最後はみんなに迷惑をかけてしまいました。そこでみんなで注意し合わないといけないと学びました。この船で学んだことを帰ってからもして、立派な大人になりたいです。

 

防府市 小4 男

 この船でできるようになったことは、人にやってもらったことに感謝の気持ちを持つことです。ぼくは前は何かをしてもらっても、「ありがとう」は一言も言っていなかったけど、それでいいのかを考えて、できるようになりました。この船でたくさん勉強になりました。

 

東京 小4 男

 この船で1番緊張したのは、ディズニーランドです。低学年にやさしくできるか、好きな乗り物に乗せてあげることができるかなと思っていたけれど、いつも通りに接していればちゃんと、行きたいおみやげ屋さんや乗り物に乗せてあげることもできたし、パレードやマジックなども見せてあげることができました。
 はじめて経験したこともたくさんありました。北海道のあげいもやジンギスカンはとてもおいしかったです。昭和新山の驚きのあの景色は今でも忘れられません。この少年少女の船は、怒られる時もあるし、楽しかったこともあり、最後にはもう一度行きたいと思いました。

 

防府市 小3 男

 この船でがんばったことは友だちを作ることです。思いやりや自分から相手にやさしく声をかけてあげて、いっしょに遊ぶとどんどん友だちが作れていきました。やっぱり思いやりを持つことが大事だと思いました。次に、ルールを守らないといけないと思いました。みんなをまたせたり、遅れさせたりすることになるから、ルールは絶対に守らないといけないことが分かりました。家に帰ったら家族に成長して帰ってきたねと言われたいです。この船にのってとってもよかったです。  

 

萩市 小3 男

 できるようになったことは、親がいなくても一人で生活ができるようになったことです。この少年少女の船に乗る前は、体験しないで親にまかせていたことが、少年少女の船になると、親にまかせていたことを自分でするので楽しかったです。他にも楽しそうなことがあると思うので、手伝いをもっとしたくなりました。

 

下関市 小2 男

 ぼくは班で1番年下だけど、高学年に負けないくらいがんばりました。この船の旅は日本一周という大きな事なので、やろうと思った時はがんばろうと思いました、出発の日は緊張感がいっぱいでした。でも班のみんなと一緒に協力して、最後までがんばろうという気持ちがだんだん大きくなって、協力する気持ちが楽しい気持ちを追いこしていました。

 

防府市 小1 女

 私はこの船に乗って友だちがたくさんできました。ディズニーランドやなわとび大会などたくさん楽しいことがあってとてもうれしかったです。発表もいっぱいやっているとどんどん楽しくなってきました。

 

 

 

保護者のみなさまからいただいた感想

 

保護者の方の声

☆子どもがキラキラした笑顔で無事に帰ってきたことに感謝致します。初めてお金を自分で考えて使う経験をしましたが、使い道を考えながら買い物できたことに驚きました。しかも友だちや家族のおみやげが多かったので、自分のことばかりでなく大切な人を思いやる 心も身についてきたのかなと思いました。(小2 男)

 

☆本人参加前はとても楽しい船の旅を想像していた様子ですが、慣れない長期の集団生活に始めは苦戦したと話しておりました。しかしそのような日々を過ごす中で、この少年少女の船の大きな目的である「自立」を自身の肌で、全身で感じることができたのだと帰宅後の様子からも感じられます。これから先、きっと悩み苦しむこともたくさんあるでしょう。しかしその時は10日間、みんなと一緒に頑張ってきたこと、貴重な体験をしてきたことを思い出し、何事も乗り越えてくれるものと信じております。(小6 男)

 

☆ディズニーランドで、仲間で話し合っておこずかいを出し合い、5個入りのチョコレートを買って分け合って食べたことなど小さい楽しい事の連続だった模様です。「10分前行動5分前集合」をよく唱えています。子どもにとって大きな財産になりました。(小3 男)

 

☆副班長になれたことが刺激になったのか、日誌を見ると、怒られたことを反省し、次にどうするのかを考えていたことにびっくりしました。家では自分のことは自分でし、ふとん をたたんで起きてくるようになりました。学校でも新1年生を2人つれて学校に行く姿を見 て下の子と上手に接していけているようです。(小5 男)

 

☆電車の移動など1人でしたことがなく、友だちと駅に乗車して頼もしく感じました。船の仲間から手紙やハガキが届くたびに、充実した船生活を送っていたのだなとうれしく思っています。「つらいことがあっても船での生活を思い出してガンバロウ!」と仲間からのハガキに書いてありました。いい仲間ができたと思います。(小6 女)

 

☆新6年となり、自分から進んで係を立候補したり、取り組む姿が見られるようになりました。今までは人前に立つようなことはあまりしなかったので、成長したところだと思います。(小5 男)

 

☆乗り物酔いがひどい子でしたが、旅の間一回も酔わなかったのも、集団行動の中で本人なりの責任感もあり、いい意味で緊張感を持って参加できたのかもしれません。あまり感情を表に出さないタイプでしたが、新幹線でお別れの時、大粒の涙を流して別れを惜しんでいたのを見ると、とても貴重な経験をして心が成長してきたのが分かりました。(小5 女)

 

☆新幹線から降りて来た時の表情が違っていました。顔がひきしまったというか、旅で成長したのだなと感じました。(小3 女)

 

☆帰宅後、名刺を広げて、お友だちの紹介を楽しそうにしてくれました。初めて行ったところがほとんどで、もちろんその場所での行動は楽しかったそうですが、1番は友だちと過ごした時間の全てが楽しかったのだと感じました。親だけでは教えられない、伝えられないことを多くの友だち、指導員の方から学んでいると感じております。体験したことはこの子の自信になっていくと思います。(小2 男)

 

☆10日分の荷物を背負って、行きはヨロヨロしていましたが、帰りはお土産が増えたのにも関わらず、しっかりと歩いて新幹線から降りてきました。荷物持ちの為に迎えに来た兄の手を断って自分で家まで持って帰りました。いつも兄に甘えていたのにたくましくなって帰ってきました。(小4 男)